2016年4月14日以降の熊本地震後の意識や想いをまとめてみました!!

3 5月

店内地震後

皆さん、お久しぶりです^^

るるわ珈琲マスターです。

このブログを更新するのも、地震のあった4月14日以来で約2週間ぶりくらいになりますね。

まずは、当店マスターの身の上のことも含めて当時からの近況報告をさせて頂きたいと思います。

 

~~2016年4月14日 21:26~~マグニチュードM6.5地震発生

この時は、お店でコーヒーを淹れておりました。

お客様も、駐車場や店内に沢山居られてて、いつもの風景でした。

すると、突然『ズドンッ』と、とても大きい衝撃を受けた直後に縦横と大きな揺れが始まり、店内のコーヒー器具や設備が一斉に落ちてきました。

熊本県熊本地方を震央とする、大きめな地震が起きました。

お客様や近所の方々は、一斉に当店の駐車場に集まり息を潜めていめました。

その後も、翌朝まで震度6や震度5などの大きめな縦横揺れを繰り返しておりました。

当店の駐車場は、地震ともにスゴイ勢いで地割れを起こし液状化現象が始まり、近所の建物も崩壊寸前なものや壁などが倒れているところばかりでした。

その日は、翌朝まで当店駐車場を解放して外照明も付けたままで車中泊の人が沢山居られました。

地割れ

朝になって、この地割れが壮絶な地震の爪跡を物語っておりました。

この地割れに吸い込まれそうになって、ヒヤリとした瞬間が何度かあったことを思い出しました。

その光景は、私が生まれて見た事のない状況で戸惑いもありながら、近隣の方々に声掛けなどをして一致団結して助け合いが生まれ始めておりました。

普段、会話もしない近所の年配の方々とも地震を通じて様々な会話やコミュニケーションをとり合いました。

「困ったことはありませんか~?」

「怪我はありませんか~?」

「皆さん、無事ですか~?」

・・など、1人暮らしだったり高齢だけの住まいの方々など、すべての方々に声掛けをさせて頂きました。

私は、この地震をきっかけに良い気づきを頂き感謝してます。

この窮地で無ければ、絶対に話すことが出来ない方との会話や触れ合い、それは困ったときだからこその気持ちで発している部分が少なからずあるのだと思いますが、人と人の出会い、会話、コミュニケーションの大事さ、有難さを痛感出来た瞬間でもありました。

それと、自然に生きる、地球に居させて頂き生かさせて頂いている気持ちにもなれ、とても大きな気づきとキッカケを頂いたようです。

この、素晴らしい気づきと共に、生き抜くことは最優先に活かすべきだと感じ、翌日の4月15日は一日更なる地震に備えて物資の調達や避難準備を入念にさせて頂きました。

断水に備え、浴槽には300リットルの水を貯め、非常食や3日分の衣類や着替え、非常時の懐中電灯などの確保をしました。

ただ日常の仕事や生活は、翌日の4月15日は世の中は進み続けておりましたので、当店も地震の方付けしながらも通常営業を行っておりました。

その日は、余震は沢山ありましたが、無事に営業を24時に終えることが出来ました。

前日の地震のこともあり、丸2日は不眠不休で動いておりましたので、とりあえず自宅に戻りお風呂に入ることにしました。

 

~~2016年4月16日 1:25~~マグニチュードM7.3地震発生

油断は出来ないな、、と思いながらシャンプーでゴシゴシ洗っていたら・・・・『ドッカン』『ガシャ~~ン』という大きな揺れと振動と共に、停電を起こし私は風呂場に閉じ込められました。

ドアを押しやり、脱衣場に出ると棚や家財道具が倒れてきて逃げ遅れてしまいました。

まだまだ、揺れの収まらない強く激しい中で裏口から非難しようと思い、ドアノブを回しても開かずにいる内に天井が落ちてきて裸の私の背中に強打して悶絶しながら、また家の中の家財道具の上を飛び越えて何とか外に脱出しました。

私は、背中に怪我を負いながら頭はシャンプーの泡が残ったまま、裸一貫で生き延び逃げることが出来ました。

1回目も2回目も、少しでも逃げ遅れたら下敷きになり自分の身が危なかったことを考えると震える思いでした。

その後は、まだまだ揺れの強い中家屋に戻りTシャツとパンツとダウンだけを身にまとい朝まで近所の駐車場に居りました。

私が住んでいる熊本市南区近見2丁目界隈は地盤が柔らかく、地割れ・液状化現象・地盤沈下などを各地で起こし、住居やお店などが崩壊寸前になっているところが多くありました。

あと、地面からは水が溢れ出し家の前が洪水になっており、人の悲鳴と逃げまとう人で溢れ返っておりました。

目の前で起きている現実が、まるで夢の中で起きている現象のように感じつつ、私の心臓は激しく鼓動を打ち恐怖を感じておりました。

自宅は全壊で、お店は地盤沈下と液状化現象と地割れで、焙煎所は建物の外壁と内壁が崩壊して雨が降ると建物内に降り注ぐ感じになっており、全てが大打撃でした。

自宅の家財道具は破損などして、お店の設備も故障があり、焙煎機は転落により故障などで、見通しが立たない状態で営業が出来ない日々が続きました。

焙煎所散乱1

こちらは焙煎所内のデスク周辺です。

足の踏み場がないくらい物が散乱しておりました。

方付けようにも、作業台などのズレや歪みがあり過ぎて、DIYからしなければならなく、心が折れそうになりました。

ただ、今回の地震を通して自分に対しての大事な気づきが沢山ありましたが、その中の1つで・・

【どんなことがあっても、一生コーヒー屋さんで在り続けたい!!】

・・と強く感じ想い続けていた自分が居ました。

コーヒーから離れる人生なんて考えれない、、と思い何とか営業が再開が出来るように最善の努力をしてみようと思っておりました。

ある程度、方付けが終わって形が元に戻ってきたのですが、ここで大きく1つの問題点があり、営業再開まで出来ませんでした。

水道管破裂

当店の所在する近見町界隈は水道管破裂の箇所が多く、断水して修復に時間が掛っておりました。

そして、お店の方は10日間くらいで水道管の修理が終わり、ようやく営業再開を果たすことが出来ました。

営業再開日から、当店のコーヒーを待ちわびてくれてた方々が沢山来て頂き、とても有難かったです。

今後は、焙煎所とお店の継続は問題点があり不明ですが、出来る限り素晴らしいコーヒーを提供していくことに全力を注いでいきたいと改めて感じました。

そして、今回の地震で個人的に感じたことは・・

【やっぱり人間の本質は肉体ではなく、魂だ!!この世での魂を磨く修業が終わり、残るのは想念や想いをまとった魂だけ。】

・・と、また改めて実感をさせて頂き、もう小さくまとまるのは止めないとね~~・・と想いが残りました。

どうしても、コーヒーの世界に魅了されて追求していくと、「こだわり」が必要になってきます。

そして、いつの間にか独りよがりになり人を寄せ付けない自分さえよければの精神になってしまいます。

私は一生コーヒーに携わりたい半面、自分自身で魂が輝かないような精神になってしまう部分にジレンマを感じていたのですが、この地震のおかげで全ての憑き物が強烈な揺れと体験で剥がれ落ちた感じがして感謝の気持ちでいっぱいです。

このまま、良い笑顔で良い空間良い波動の中でコーヒーに飽くなき追求をし、皆様により良いコーヒーを提供出来続けていければ嬉しいです。

そのためにも、常に進化向上の意識で次なる挑戦が出来るようなコーヒーの場作りをしていきたいと思います。

皆様、今後もホッと一息出来る1杯を追求し、人が癒される場作りを行っていきますので、ヨロシクお願い致しますね!!

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